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こいのぼりの風習の意味
ゴールデンウィークの祝日のひとつ、『こども日』といえば、こいのぼり。
”こいのぼり”をあげる風習が日本にはあります。
こどもの日の”こいのぼり”の由来は諸説あり、全てを総称すると
守護神を召喚し、こどもの出世を願い、疫病を退治する!
そんな一石二鳥な行事!
となります。


ここまで来ると、日本の風習を年間通して全部大事に行っている家庭に、どれだけ福がきているのかの統計を一度とってみたいものです。
さて、ここからは、ひとつひとつの由来をひも解きながら、そんなこいのぼりが、どのような由来から現在のような風習になっていったのかを紹介していきます!
こいのぼりとは
こいのぼりの一番有名な概念として、
男児の出世と健康を願って庭先にのぼりを出す日という概念があります。
そもそも”こどもの日”は別名『端午の節句』ともいいます。
季節の変わり目のこと。
俗に季節の変わり目には、厄病がくるので追い払ったり、反対に良い神様をお迎えしたり、そんなこと(行事)をするのがこの節句という時期なのです。
神様に、我が家のこどもの出世や健康を祈って、我が家の外にこいのぼりを出しているんですね。
『コイ』である意味
コイは、中国古来から出世の象徴とされていました。
中国にある黄河には激流の『竜門』とよばれる滝がありました。
いろんな種類の魚がその滝をのぼろうと試みましたがダメでした。しかしその中で唯一登り切ったのが、まぁなんと『コイ(鯉)』だったのです!
で、その登り切ったコイはなぜか“竜”になって天空へ消えていきました・・。
ちなみに『登竜門』という言葉は、この話からきています。
コイは昔から、出世の象徴として有名だったのです!
『のぼり』である意味
”のぼり”とは何か?
そうですよく薬局の前とかでヒラヒラまってる旗みたいなやつです。
戦国時代を背景にしたドラマとかで、戦地で武将たちの決起集会みたいな場面でも、よく家紋が入ったのぼりがたくさん立っていますよね。

って思いましたが、
もともと”のぼり”には
『守護神をお迎えして自分たちのご加護をしてもらう 』という効果があったとされていたのです。
なので戦の集まりに、あんなかさばるようなのぼりをたくさん持ってきていたのですね。
5月5日である意味
なぜ『端午の節句』が5月5日なのか?

そもそも端午が5月頃の季節の事だというのは良しとして、5日ってピンポイントな設定はどこからきたのよ!

おそらく、
『端午(たんご)』⇒『午(ご)』⇒『5(ご)』
・・・。
日本の風習ってどこか韻が踏まれていたり、ゴロ合わせだったりするものがほとんどです。
端午の節句が5月5日になったのも、このリズム感がすべてを物語っています。
で・・こいのぼりって・・・
絶対的なこいのぼりの統一見解や、発祥理由は定かではありません。
風習とは、これといった理由が確定されていないものが多いです。

じゃあ5月5日が『こどもの日』になったのは!

『5(ご)』⇒『子(こ)』
の線が強烈に濃厚ですね。
そして、上記すべての意味を組み合わせていくと、こいのぼりの由来が見えてきます↓↓
5月5日の季節の分け目に、厄病が入ってくるのを抑える為、のぼりを出すことで守護神をお迎えして守ってもらい、さらにはついでに子供が出世(この頃は男社会なので出世といえば息子が該当)できるように、中国のコイの話のスピリチュアルパワーも追加!
なんかスーパーの『一袋に詰め放題で一律100円』みたいな感じですけど、もらえるもんはもらっとくという精神とても好きです。
まとめ
・古来中国から『コイ』は出世の魚として有名だった。
・のぼりには、守護神をお迎えし守ってくれるという言い伝えがあった。
・端午の節句は5月の季節の分け目のことで疫病などがやってくる。
・よって、こいのぼりには、守護神を召喚し、こどもの出世を願い、疫病を退治する!一石二鳥な行事!という意味合いがある。
物事を捉えるときには、多角的にいろいろな面から可能性を感じながら見つめる・・こんな感性が風習を捉える際にとても大切なんではと思う今日この頃です・・
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