御成敗式目の内容をわかりやすく簡単に解説!意味や意義、目的とは?

鎌倉時代につくられた”御成敗式目”とは?!

ぶったぎり君
『御成敗式目(ごせいばいしきもく)』って聞いたことはある?
まなぶ君
なにそれ?
ぶったぎり君
御成敗式目とはね、鎌倉時代につくられた武士の健全たる生活にあたって作られた法律のことだよ
まなぶ君
ふぇぇ~。

そうなんです。鎌倉時代は武士中心の世の中でしたので、武士たちの統制をとる為にも法律は欠かせませんでした。

全51条からなっていて実は今の日本人が知らないうちに大切にしているような、良いことがたくさん書いてあります。我々のような現代の人生観にもたくさん活かせるような内容です!

原文はイメージが分かりにくいので、現代風に書き起こしたので、一緒に見ていきましょう!




 

 

神社やお寺について(1条・2条)

 『神社やお寺をいつも修繕して大切にしましょう。あとお祭りごとも大切にしていきましょうね。また、ちゃんとお勤めしない僧侶は直ちにお寺から追放しましょう。』

なんてことが書かれています。

生臭坊主はクビにしましょう的なことですね^^;

 

殺傷や傷害などの罪について(10条)

 『口喧嘩や、酔っぱらった勢いで相手を殺してしまった場合、殺人罪になる。犯罪者は死刑か流罪として財産も没収する。加害者の家族は何も関係ないなら無罪ですよ。それと、仮に敵討ちとして殺人を犯したとしても死刑にしますよ、恨みの連鎖を断ち切るために。』

的なことが書いてあります。

自分の親子供を殺した奴を仇討ちとして殺したら、なんとなく情けがかけられて罪が少しは軽くなりそうにも思えますが、理由はどうであれ殺人者は殺人者である、ということですね。たしかに争いは憎しみの連鎖だ!とかよくドラマとかで見ますけど、まさにその通りだと思いますのでわかりやすい法律ですね( ゚Д゚)

 

他人の悪口について(12条)

 『悪口は争いの元となるので禁止ですよ。重大な悪口は流罪!軽い悪口でも牢屋に入れますので。ちなみに裁判中に相手の悪口を言った者はただちに負けとしますので。』

ということが書かれています。

悪口は争いの元!だから軽い悪口でも許しまへんでぇ~という事です。

みんながみんなを褒め合ってれば、争いなんて起こりにくいと思います、多少気持ち悪い世の中ですけど。。

軽い悪口でも牢屋行きとかこの時代どんな会話がメインだったのでしょうね( ˘•ω•˘ )でも今ほど取り締まる側の体制がしっかりしていなさそうなので、結局基本スルーされていそうです(´◉◞౪◟◉)

 

偽造文書作成の罪について(15条)

 『庶民が偽造文書をつくった場合は、顔に焼き印を押す。』

これ凄いですね・・。

まさに”烙印を押される”の語源になった法律なのです。

顔に焼き印がある人を見たら『あ!あいつ偽造文書つくった奴だぜ!』とすぐにわかるという事ですね。たしかに反省に意味を込めてのこの法律は嫌いじゃないです(@_@)




 

忠実を装って主人に仕えた家来が、主人死亡後に態度を急変させた場合(19条)

 『主人の為によく働いた家来が、その主人死亡後に財産を奪おうと、主人の子供たちと争った場合、その財産は全て主人の子供たちに与えること。』

これなんかも( ・∀・)イイ!!ですね。おそらくこの時代までにたくさんいたんでしょうね、財産目当てで主人が生きてる時だけゴマすり、死んだ瞬間ひとが変わったように財産の権利主張する人たちが・・そんな人たちに向けての法律です。

もちろんそんな事しない人の方が多かったとは思いますが、こういうのって”人間の性(さが)”なんでしょうね~やっぱり(´◉◞౪◟◉)

 

妻に相続した土地の”離婚後”の扱いについて(21条)

 『離婚した妻に重大な落ち度があった場合、妻は相続した土地を使う事はできない。なんの落ち度もなかった場合は、元夫は新しい妻だけを大切にし土地を取り返そうとしても取り返すことはできない。』

女性の権利がすごい守られているのが分かる法律です。この時代もっと男が女性をさげすんでいるといったイメージでしたが、この法律を見る限りでは、今となんら感覚は変わらないですね(@_@;)

 

いつわりの訴えはしてはならないこと(28条)

 『言葉巧みにひとをだます事は非常に重罪である。領地を奪おうとして嘘の訴えを起こした人は、その人の領地を没収、領地もっていなかったら遠くに流します。また役職がほしくて嘘をついたら、その役職には一生就けません。』

さすが武士の生活のためにつくられた法律です、『サムライ道でござる!』的な心意気じゃない人はバシバシ罪になっていきますね。しかもなんか『目には目を歯には歯を』のハンムラビ法典にも内容が似ています

 

強盗と放火犯の罪について(33条)

 『強盗犯や放火犯は断罪(打ち首)とする。』

これは鎌倉時代以前からあった法律と同様のようです。たしかに強盗や放火ってこっちではなすすべなくやられてしまうことが多いですよね。こうした形で重罪として扱ってほしいです現代でも(・.・;)

 

奴婢(ぬひ)や雑人(ぞうにん)のことについて(41条)

 『10年以上、使役していない奴婢(奴隷のように人身売買される人)や雑人(とても身分の低い人)は自由とする。』

昔は子供の人身売買が普通にあったのですね、おしんみたいな感じでしょう。でも10年たったら人権を本人に戻してあげるとしています。日本人が平等精神でいられるのも、こうした昔からのしきたりの積み重ねがあるからなのでしょう(゜゜)

 

他人の領地を奪い年貢を奪う事について(43条)

 『理由もなく他人の土地をうばい年貢や財産をとることは違法。その年貢はすぐに返納すること。また、これを行った者の土地は没収する。土地を持たないものは遠流とする。また間違って発行した土地の証明書は認めない。』

おそらくこの時代まで、他人の土地を奪うひとは多く存在したのでしょうね。とんでもなく当たり前のことが書いてある法律ですが、どこまでこの法律が機能していたのかが気になります。

 

暴力事件の現場に行くことについて(50条)

 『暴力事件が起きた時、調べに行くことはOKだが、片方に加勢するためにいったら罰します。』

素人がその現場を調べに行く事とかあるんでしょうかね、コナン君じゃあるまいし。まぁようは事が大きくなってしまうので、放っておいて後は警察に任せなさいという法律です(@_@;)

 

まとめ

”御成敗式目”いかがでしたでしょうか!?

おおよそ抜粋しただけでも、現代で通用するような法律ばかりです。むしろこの御成敗式目の方が分り易くて統制とれそうです。今やろうとしたら反発も凄そうですけど・・

鎌倉時代って、今から大体800年前とかですよね。800年前とかのイメージって、偉い人がその辺歩いていて気に入らない庶民がいたら『切り捨てごめん!!』とか言って簡単に人殺しが行われていたと勝手に思っていましたが、全然そんなことなかったみたいです( ゚Д゚)

むしろ現代で、日本人が外人に『サ ム ラ イ!(精神)』とか言われるのって、この御成敗式目の下地があったのもデカいんだなぁなんて思います。

今見ても『わかるわかる~!』という感覚にしかならない法律ばかりでした。

おそらくこの鎌倉時代までに色々な感性やしきたりが備わり、それをまとめたものがこの御成敗式目だと考えられます。ということは鎌倉時代の800年前よりさらに昔から、われわれ日本人の感覚はそこまで変わってないものだと見る事ができます(@_@;)

このあたりの感覚を大事にしていけば、人とずれる事のない立派な大人としての感性を養え続けられる気がします。有名な言葉で『愚か者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』というものがあります。戦争の戦略とかについての言葉かと思っていましたが、人間性の成長のためにもそういった考えは必要なのだなと改めて、この言葉の意味を知る事が出来ました(@_@)

この時代(鎌倉時代の歴史)についての記事はコチラ

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