アメリカの貿易赤字とはを解りやすく!アメリカが原因?中国は悪くない?

2018年5月20日、アメリカと中国の両政府は、両国間の貿易摩擦に関する共同声明をだしました。

アメリカの対中貿易赤字の大幅な削減に向け、中国は「米国産農産物」や「エネルギー」を大量に輸入することで合意。

※アメリカにとって、2017年のモノの対中貿易赤字は3752億ドル(約42兆円)。

これはアメリカの貿易赤字全体の約半分を占めていることになります。

それに対しアメリカは、中国に対する関税引き上げなどの措置を棚上げすることで合意しました。

ぶったぎり君

「米中貿易戦争開戦へ!」みたいな流れだったけど、一旦は収束していきそうだね!

まなぶ君

平和が一番です。

しかし「貿易赤字」という言葉がいまいちピンときません。

何が悪いのでしょうか。

ぶったぎり君

貿易赤字、たしかにニュースでよく耳にするけど、どことなく漠然としているよね。

しかも「貿易赤字は悪だ!」と言っている経済評論家もいれば、「貿易赤字という考えは全く意味がない!」といっている経済評論家もいるよ。

まなぶ君

もし「貿易赤字という考えは全く意味がない!」という方が事実であるとすれば、なぜアメリカは中国にここまで攻撃的になるのでしょうか。

ぶったぎり君

イイ質問ですね~(ニッコリ

まなぶ君

(池上彰!?)

ぶったぎり君

アメリカは貿易赤字を本当にどうにかしたいのか?

それとも他に意図があってやっているのか?

いまアメリカで発生している対中国の貿易赤字とはどんな状況下で成り立っているのか、そこから見ていきたいと思うよ!

まなぶ君

それにしてもアメリカはいろいろな国とけんかしたり仲よくしたり忙しいですね。

ぶったぎり君

それがアメリカのやりかただからね。

我々日本国民からしたら、そんなアメリカ様に追随しなくては!!

まなぶ君

急げ~!!

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貿易赤字とは

問題になっている「貿易赤字」とはどのような状況のことをいうのでしょうか。

アメリカと中国の取引をイメージ図で見ていきます。

 

アメリカが対中貿易赤字の場合

 

アメリカから中国に渡っている金額の方が、中国から渡ってきている金額よりも多いです。

この例の場合、アメリカから中国に対し100兆円のお金が流れていますが、中国からアメリカへは50兆円しか渡ってきていません。

この状態のことを「アメリカの対中貿易赤字」といいます。

 

中国が対米貿易赤字の場合

 

アメリカから中国に渡っている金額の方が、中国から渡ってきている金額よりも少ないです。

この例の場合、アメリカから中国に対し50兆円のお金が流れていますが、中国からアメリカへは100兆円も渡ってきています。

この状態のことを「アメリカの対中貿易黒字」といいます。

 

「黒字」「赤字」になるタイミング

ではなぜアメリカの対中貿易が赤字になっているのか、を見る前に、どんな情勢下の時に、それぞれ「貿易黒字」「貿易赤字」になっていくのかを、おおまかに見ていきたいと思います。

※日本とアメリカの関係で見ていきます

 

補足(為替レートについて)

貿易収支に大きく関わってくる「為替レート」についてまず見ていきます。

1ドル=80円の状態から、1ドル100円の状態に為替レートが変動したとします。(円安ドル高)

1ドルを”モノ”だと考えると分かりやすいです。

 

【日本としては】

今まで80円で買えた1ドル紙幣が、これからは100円を払わないと1ドル紙幣を買えなくなります。

この状態の事を、「円安ドル高」(円の価値が下がってドルの価値が上がった)と言います。

 

【アメリカとしては】

そうすると、アメリカ人からすれば、今まで1ドルで80円の日本製品しか買えなかったのが、これからは1ドルで100円の日本製品を買えるようになります。

 

【そうなると・・】

日本製品は品質がいいのは有名なので、その日本製品が今までよりも安く手に入るとなれば、アメリカ人は日本製品をたくさん買います。

その状況が続くと、日本がアメリカにモノを売る代わりに、アメリカ人は日本に対してお金を払うので、日本人はアメリカ人からたくさんのお金を手にします。

この時、日本人からしたらアメリカ製品は高くなっているので、あまりアメリカから製品を買いません。

結果的に、日本はアメリカからたくさんのお金を手にし、アメリカは日本からお金を手にせずとなり、

「日本からみたら」対米貿易黒字!

「アメリカからみたら」対日貿易赤字!

となります。

 

その国と国との「為替レート」が変動するだけで、輸出・輸入のバランスも変動するので、こういったこと(貿易黒字・貿易赤字)が起きるということです。

 

貿易黒字になりやすいパターンの時

●国と国との「為替レート」が変動する(円安ドル高)になる

➞外国人が日本製品を買いやすくなり、海外で日本製品が売れる、輸出企業は儲かる。

 

貿易赤字になりやすいパターンの時

●国と国との「為替レート」が変動する(円高ドル安)になる

➞外国人が日本製品を買いにくくなり、海外で日本製品が売れない、輸出企業は儲からない。

 

まなぶ君

これだと、輸出企業がもうからない時は、逆に輸入企業(部品などを輸入して加工して売る)は儲かるのではないでしょうか。

そうすると円安になろうが、円高になろうが貿易収支は変わらない気が・・。

ぶったぎり君

日本は”輸出企業”で経済が回っているところがあるからね。

日本単体で見た時、輸出企業が儲かっていたほうが全体的に景気は明るいよ!

ちなみに貿易収支は、その国が何が必要で何が必要でないかによっても変わってきます。

例えば、日本は石油が湧きませんので輸入するしかありません。

ですので、中東から石油を輸入(買う)し続けています。

結果的に日本から見た中東諸国への貿易収支は、常に「貿易赤字」です。

ぶったぎり君

日本は中東から石油はたくさん買うけど、中東は日本のものをそれ以上には買わないからね。

日本からすれば、中東諸国は常に「貿易赤字」だよ。

まなぶ君

貿易赤字は必ずしも悪いことではないのですね。

”必要だから買う”そこが根底にあるのですね。

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アメリカと中国の問題点

(出展:https://www.asahi.com/articles/ASKC95K25KC9UHBI010.html)

ここでアメリカと中国の貿易赤字問題に戻りたいと思います。

要するに、アメリカは中国からモノをたくさん買い、中国はアメリカのモノをそんなに買っていない。

 

だから「アメリカの対中貿易が赤字」になっているということです。

ただ、この件は為替の問題ではなく以下の理由が大きく関係しているとされています↓↓

 

アメリカが対中貿易赤字のワケ

アメリカ経済は好調をキープしている。

アメリカ国内でもモノを生産しアメリカ国民に売っているが、景気が良いのでもっとモノを買いたい国民が多い。

そのこで、アメリカは海外(中国)からもモノを買い、アメリカ国民の需要に応えている。

まなぶ君

ほぉ・・、自国の生産だけでは間に合わないから、海外からもたくさんものを買っているということですね。

これ、海外からものを買わないようにすれば解決するのではないですか?

ぶったぎり君

海外からモノを買わないようにするためには、アメリカ国内の景気を悪くすればいいんだよ。例えば増税して利上げして緊縮的な財政にすれば、アメリカ人は一気にモノを買わなくなるよ。

買い控えってやつだね!

まなぶ君

でもそうすると、今度はアメリカ自体が不景気になってしまうじゃないですか。

トランプ大統領はそこわかっていないのですかね。

ぶったぎり君

実はそこも分かっていて、大国として新進気鋭の中国を締め付けるためだけに、「対中貿易赤字」を大義名分にして攻撃しているのでは?とも言われているよ!

まなぶ君

おそロシア、アメリカ・・。

※追記:そして2018年8月・・

今度は中国がアメリカに対して大きな関税処置を講じ、まさに中国とアメリカのやりあいはこれから本格的になってくる様相です。

 

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