2018年5月4日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎、熊本両県)」が登録される見通しとなりました。
江戸幕府がキリスト教を禁じていた17~19世紀。
その時代に、長崎県と熊本・天草地方で伝統的な宗教や社会と共生しながらひそかに信仰を守り続けたキリシタンが育んだ独特の文化的伝統を示しています。
それらすべてを包括して「潜伏キリシタン関連遺産」と呼ばれています。

世界文化遺産かぁ・・
よくわかんないけど世界遺産に登録されることはうれしいことだよね。
外人いっぱい来てお金落としてくれそうだし。

あら、がめついですね。
潜伏キリシタン、我々が学生の時に習った隠れキリシタンとは何が違うのでしょうか。

なんか色んな見解があるっぽいけど、その時代によって呼ばれ方が違うみたいだよ。

「チョッキ」と「ベスト」みたいなものですか。

あー!それっぽいーね!!
でもさ、もうちょっとイイ名称なかったのかな。
「潜伏」とか「隠れ」とかってマイナス的な印象の方が強いじゃない。

事実がまさに「隠れて潜伏していた」ので、しょうがいない所ではないでしょうか。
そもそもキリスト教信者はなぜ隠れて潜伏しなければいけなかったのでしょう。

え、まなぶ君知らないの?!

わ、私のメガネをなんだと思っているのですか!!

ふし穴!

オーイエース!

イエーーーーイ!!!!
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潜伏キリシタン・隠れキリシタンの違い

「隠れキリシタン」「潜伏キリシタン」この両者の違いを簡単に見ていきたいと思います。
日本の江戸時代に江戸幕府が禁教令を布告してキリスト教を弾圧。
その弾圧後も、密かにキリスト教の信仰を続けた信者 のこと
日本の江戸時代に江戸幕府が禁教令を布告してキリスト教を弾圧。
国内にカトリックの司祭が一人もいない状況ながらも、表向きは仏教徒として振る舞う。
裏では密かにキリスト教の信仰を捨てずに代々伝えていった 信者のこと
こちらが「隠れキリシタン」と「潜伏キリシタン」の違いです。

何が違うんや!!

落ち着いて!!

説明してくれや!

(キャラ設定が・・)

要するにあれよ。
「隠れキリシタン」は「ワイ仏教徒でーす!(踏み絵グシャグシャ)」「(でも実はキリスト信仰してるけどね~)」
という単体の個人。
「潜伏キリシタン」は「ワイら仏教徒でゴわす!(踏み絵グシャグシャ)」「(ちくしょー!しかしこのキリスト教の素晴らしき教えを代々伝えていっていくのが使命・・日々精進!)」
といった形で、集団でキリストを後の代まで伝え続けていった者たち。

あと一歩ほしいです・・

要はさ、集団で潜伏しながら着々とキリスト教文化を残して代々伝えていった人たちのことよ。
今でいうカルト教集団みたいなもんでしょ!

なるほど。
・「隠れキリシタン」は個人経営。
・「潜伏キリシタン」は集団で代々経営。
この感覚ですね。

面白いのがさ、「潜伏キリシタン」の人たちは、代々キリストを隠しながら伝えていこうって気持ちが熱すぎてさ、「もはそれバレてんじゃん・・?」みたいなものもたくさん残しているわけよ!
「マリア観音」なんてその典型だよね。
キリストの「聖母マリア」と日本の「観音様」をくっつけちゃってんだもん。
これさ、キリスト残したいっていう熱意は伝わるけど、逆に冒とくじゃない!?って思ったりもするよ・・。

はぁ・・なるほど。
そうして独自の「文化」が培われていったおかげで、今回、世界文化遺産に登録されるに至ったのですね。
アーメン!

アーメン!
世界遺産になる違和感・・

今度、世界文化遺産がどういう組織なのか調べてみたいと思っていますが、「世界文化遺産」に対する違和感が個人的にはあります。

この前テレビで見たんだけどさ、メキシコの首都メキシコシティの中央広場を中心に、スペイン植民地時代の建築物が立ち並んでいるんだけど、これらって「世界遺産」登録されてるんだよね。
なんか違和感ない!?

歴史的な文化を残しているのですから、文化遺産になっていて当然ではないですか。

植民地って「侵略」だよ!?
侵略されてた町が世界遺産っていうことは、その時代の反省を後世に残すために、あえて「世界文化遺産」って名称にして後世へ風化させないためにやってんのかな?

そ、それも一理ありそうですね。

今回の「潜伏キリシタン関連遺産」も、そもそもヨーロッパ人がキリスト教の宣教師を日本に送り込んできて、徐々に日本を侵略しようとしたことが発端だったわけじゃん。
やっぱり、「過去のその反省を忘れないため」なのかな。

それか、その過去の悪行を都合よく前向きに見せるために設置しているのが「世界文化遺産」なのでは。

どちらにしてもクソだよ。
だったら満州や朝鮮も日本が統治していた時代があって、いろんなインフラを整えていたし、その時のインフラを未だに使ってるとこもあるんだよ。
そういう場所こそ世界遺産に登録してもらってもいいのにね。

それどころか、統治していた場所の人々は未だに「賠償払えー!」ですからね。
世界遺産なんて程遠いでしょう。
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キリシタンは弾圧されるべくしてされた

キリシタンの弾圧が始まる前から、日本はずっと世界とつながっていました。
江戸時代前の織田信長の最初の時代には、キリスト教を奨励していました。織田信長の城に宣教師を招いたこともあったのです。
ですが、世界中で「宣教師がくる➞国民がキリスト信者になる➞植民地にされる」といった事態が起こっていました。
世界とつながっている日本もこの情報をキャッチしていないはずがありませんでした。
それでも許容のある日本ではキリスト教を個人の自由の中で、許容し続けます。
しかし、豊臣秀吉の時代、秀吉が九州に行った際、九州からヨーロッパへ日本人が奴隷として売りに出されている事実を知ります。
ここで「あ、これほっとくとマジやべー。」と思った秀吉は一気に”キリスト教弾圧”に乗り出したのです。

この時に秀吉がキリスト弾圧を敷いてなかったら、日本もメキシコや他のアジアの国みたいに”植民地”になっていたって言われているよ。

秀吉に”ニッポン男児”を感じます。
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遠藤周作原作の「沈黙」の映画ご覧になりましたか? カトリックの神父が九州の隠れキリシタン(潜伏?)の所にきて、結局捕まって棄教する話ですけど(そんなにシンプルじゃないけど)、私はクリスチャンでないので、カトリックのミッショナリーの本当の意味は侵略だったと言われれば、そうだろうな、と納得いきます。 この映画は本当の信仰とは?というような内容で、その神父の個人としての日本に来た目的は本当にキリスト教を伝えるだけだったのかもしれないけど、もっと上層の考えはそんなにピュアなものではなかったと思いますね。 でもこの映画のことをクリスチャンの日本人の人と話したら、その人たちはやっぱり考え方が私と違って、世界中にキリスト教が広まることが正しいと思っている人が多いです。 侵略とは思わないですね。 隠そうとか思う以前の問題みたいです。 だから世界文化遺産になるとなったら、大喜びですよ。
見たことないですが、面白そうですので
何かのタイミングで見てみたいと思います。
ありがとうございます!
表記ミス
1.いぱい→いっぱい
2.もはあそれバレてんじゃん→もうそれバレてんじゃん
3.程遠いい→程遠い
す、すみません
ありがとうございます(汗