2018年現在、京都を中心に「白タク」問題が発生し、「白タク」は増加し続けています。
「白タク」とは、白色ナンバープレート(業務用ではない)にも関わらず、タクシーのような業務を行っている自動車の事です。


タクシー業界からしたら迷惑な話です。
自分たちの仕事の機会を奪われるのですから。
「白タク」行為は違法です。
「白タク」行為自体に「言い逃れ」がしやすい現実があるため、現在では取り締まりが進みません。
警察に取り締まられそうになっても、「言い逃れ」で押し通せます。
結果、「白タク」行為をする人が増殖しているのです。
どんな理由から「言い逃れ」が押し通せることになるのか見ていきましょう!
白タクとは
「白タク」とは造語です。
一般に認められているタクシーの定義です↓↓
一般乗用旅客自動車運送事業。
事業用自動車を示す緑地に白字(軽自動車のタクシーは黒地に黄字)、3ナンバー又は5ナンバーのナンバープレートがつけられる。出展:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/)
これに対し「白タク」の定義は↓↓
自家用自動車を用いて無資格で営業しているものは白タクと呼ばれ、違法である。
この呼び方はナンバープレートの色が事業用車のそれに対して白地緑文字であることに由来する。
出展:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/)

たしかにタクシーのナンバープレートの色って緑色だよね!

自家用車のナンバープレートは白色ですからね。
ようするに家庭用自動車で許可なくタクシー的な行為でお金をもらうことを、「白タク行為」というのですね。
「白タク」を罰する法律

そもそも白タクを罰することが出来る法律は存在しています。
・第43条:
特定旅客自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通大臣の許可を受けなければならない。
・三年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する
・取り締まり方法:情報、現行確認、逮捕
国土交通省の許可を受けなければ、人を運ぶという仕事をしてはいけないのです。
許可がおりれば、ナンバープレートも緑色に変わります。
自家用車で人を運ぶお仕事は、そもそも法律違反なのです。
警察側の見解

法律が存在し取り締まる権限をもっている警察も存在しています。
なのに「白タク」行為者が増殖している背景には、下記のような現実があるからです↓↓

ちょっと待ちなさい!
あなた今人を送迎し「白タク」行為をしていましたね!

はい?あれはただの友達ですよ。

ぐぬぬ・・。

変な言いがかりはやめてほしいですね。
これが「白タク」を罰することができない一番の理由です。
「友達を送っただけです。」と言われたら、その人が友達ではないという証明はすぐには出来ないですからね。
取り締まる側の警察もあと一歩踏み込めないのです。
白タク行為者は乗車する人(お客)とどこで出会うのか

タクシー同様、繁華街など人の多い場所でお客さんを見つけるのが一般的だと思われますが、タクシー業者にも縄張りがあります。
しかも反社会勢力も多い繁華街では、そういった人たちにも目を付けられがちです。
そこで、白タク行為者は「スマホアプリ」などのネット上でお客と結びつきます。
もはややっていることはほぼタクシー業者と変わらないですね。
今後の白タク事情は

「言い逃れ」ができてしまう現状の法律上では、「白タク」の規制はなかなか難しい現実があります。
現在、安倍首相は「どうすれば白タクを規制できるか。」とは真逆の発想を提示しています。
それは「そもそものタクシー業者への規制を緩める。」という発想です。
これにより、「白タク」と呼ばれている人たちは、比較的簡単な申請などで、タクシー業者と同じような行為を合法的にできるようになる、といったところです。

賛否両論な意見があるみたいだけど、ほとんどタクシーに乗らない私からしたらどちらでもいいですねぇ。
ただ、その規制緩和によって、現状のタクシー業者の態度が軒並みサービス精神あふれるものになるのであれば、うれしい事です。
たまにすごい横柄なひといるんですもん!
まとめ
・「白タク」とは、国土交通省の許可なく自家用者で勝手にタクシー行為をする人たちの事
・「白タク」は違法
・「白タク」は言い逃れが簡単にできてしまうので、警察もなかなか摘発できない
・「規制をどうにか強化する」もしくは逆に「規制を緩和する」、この方法でしか「白タク」問題の打開策はない
ナンバープレートの色で「白タク」なんて呼び始めたひと、なかなかのセンスの持ち主ですよね!
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タクシー自体あまり乗らないから、「白タク」の存在なんて初めて知ったよ。
一体これの何が問題なんだろう?